Posted by admin on 1月 21, 2012 in
木彫刻
木彫刻により作られるものとして、仏像についで中心的なものは、やはり神具や仏具でしょう。神具や仏具も、祭事において使われるもので、その一つ一つが神聖な意味を持っています。やはり彫刻師の精神性が、大きく問われることになる領域です。
神具や仏具の木彫刻のなかで、まず中心となるものは、神鏡でしょう。神鏡はそれ自体が神霊であるとされています。神鏡の台が、木彫刻により作られますが、ここには多く、龍があしらわれます。龍は神聖な、想像上の動物として知られています。
位牌も、木彫刻により多く作られるものの一つです。位牌は古代にはなく、中世以降になり信仰されるようになりました。亡くなった人を祀るための法号・戒名を位牌に記し、亡くなった人の依り代とされるものです。
木魚も木彫刻により作られます。木魚は読経の時叩かれるものです。彫刻の仕業はもちろんのことですが、木魚は叩かれる時、良い音がすることも重要です。どのような材質のものを用いるのか、また全体をどのような形にするのかが、良い音をさせるためには大切になってきます。用材として硬い椿が多く用いられます。
木彫刻により、念珠なども作られます。蓮の実を用いたりされることもあります。
参考URL:http://on-wood.info/
Posted by admin on 1月 21, 2012 in
木彫刻
木彫刻により作られるものの中心は、やはり仏像でしょう。仏像は木材を彫り出すことにより、本来は姿を持たない仏様を呼び起こすものですから、高度な技術と共に、深い精神性も要求されます。特に一本作りの仏像は、一人の仏師がすべてを仕上げることになりますから、仏師の想いが込められたものとなるのです。
仏像で最もよく作られるものは、やはり何と言っても、阿弥陀如来でしょう。阿弥陀如来は最高の仏様で、その名前は、古代インド語で「無限の光明」を意味する「アミターブハ」と、「無限の寿命」を意味する「アミタユース」という言葉が由来であると言われています。
また観音様も、多くのものが作られてきました。観音様は、御名を称えれば、33種類の姿を世に現し、その人をかならず救ってくださると、観音経に記されています。
不動明王も、多くが作られる仏像の一つでしょう。毅然と立つ不動明王の周りで燃えさかるのは、智慧の炎であると言われています。不動明王はその本体を、宇宙の真理を表す大日如来であると言われています。
地蔵菩薩も、仏像としてよく作られてきたものでしょう。地蔵菩薩は、大地の豊かな力を象徴しています。豊かな実りをもたらし、善良な心を育てると言われています。
Posted by admin on 1月 21, 2012 in
木彫刻
木彫刻を作るためにまず必要なものは、玄翁です。玄翁は叩き鑿を叩くために用いられます。木彫刻を作るために用いられる玄翁は、建築などのために用いられる玄翁とすこし異なり、首がすこし曲がっています。玄翁の重さには何種類かあり、それにより力を調節します。
玄翁で叩くことにより使われるのが、叩き鑿です。叩き鑿はまず材料である木材を、木彫刻として必要な形に、大まかに整えるために用いられます。形は丸いものから、三角のもの、平のもの、箱型のものなど様々です。
叩き鑿で木材を大まかな形に整えたあとは、彫刻刀により木彫刻を仕上げていきます。彫刻刀にも、その形や大きさなど、多くの種類があり、彫刻師はそれらを用途に応じて使い分けていきます。柄の部分には、持ちやすいよう漆が塗られています。
木彫刻にはのこぎりも使います。のこぎりは大きなものではなく、比較的小さなもので、特に透かし彫りを作るときのために使うのです。多くが刃渡り10センチ程度から、それ以下の大きさです。
無垢打ち小刀と呼ばれる、地金がなく、鋼のみで作られた小刀も使われます。透かし彫りの小口を仕上げるために使われるもので、歯が付けられている向きが、右のものと左のものとがあり、それを使い分けます。
Posted by admin on 1月 21, 2012 in
木彫刻
木彫刻のための材料は、特に仏像については、古代においてはクスノキが使われていました。
インドの経典においては、仏像は白檀や紫檀などの檀木で製作しなければならないとされています。しかも強い香りのする、掘り出した根の、中心部だけを使うということになっています。強い香りがするということが、仏像の材料とするうえで重要だったということなのでしょう。
日本には檀木はありません。ですからその代用として、クスノキが使われるようになったと考えられます。クスノキにも強い香りがあります。またクスノキは比較的柔らかいため、加工が容易であるということもあったでしょう。
古代でも、建築の用材としては、ヒノキが使われていましたが、仏像も、時代が下がるとヒノキが使われるようになります。ヒノキは強い香りがありますし、また美しい光沢があります。さらに加工するのに丁度よい硬さで、しかも加工した後、狂うことが少ないのです。
それにより、仏像や、またその他の木彫刻においても、その後日本で中心的に用いられたのはヒノキでした。ヒノキは現在においても、家や、風呂、まな板の用材として、日本人に愛され、最も用いられているといって良いのではないでしょうか。
Posted by admin on 1月 21, 2012 in
木彫刻
日本人は、古代より木に親しみ、木に囲まれて暮らしてきました。温暖湿潤な日本の気候は、木の生育に適していますから、建築の用材として、そしてまた仏具や神具、様々な道具や置物、アクセサリーを作る材料として、木が用いられてきたのです。
木を用いるという時、欠かすことのできないものが、木彫刻です。木を日常、そして祭事で用いられるものとして仕上げていこうとする時に、そこに命を吹き込むものが、木彫刻なのです。木彫刻は、古く飛鳥時代から、専門家集団が形成され、様々なものを作っていたと考えられています。
飛鳥時代に仏教が伝来し、平安時代に入ると、木彫国の技術は仏像へと結集されていくことになります。多くの優れた仏師たちが、様々な仏像を制作しながら、木彫刻の腕を競い合いました。この時期の仏像は多くのものが残っており、現在でも見ることができます。木から彫り出したとは到底思えない、躍動感あふれる肉体の表現は、まさに木彫刻の技術がひとつの頂点へと達したことを物語っているでしょう。
時代が下り中世になると、寺や神社の柱や欄間を飾る建築彫刻が、大きく発展していきます。それから装身具や置物など、様々な発展を遂げ、木彫刻の技術は現在に至るまで継承されているのです。